自分と咲ちゃんの話
※咲ちゃんのMAX含む信頼度台詞、スカウト・チェンジ台詞、カードテキスト、イベントストーリーなどの内容を含みます
『Wedding Chapel Promotion』おつかれさまでした。
1枚取りはするつもりでしたが終了2日前あたりから家のWi-Fiが全然繋がらなくて無理でしたね……。
今回のイベント……終了から日が経ち過ぎていることはクラスのみんなには内緒だぞ……毎年恒例のウェディング関連のお仕事であることに加え、咲ちゃんがウェディングドレスを着るということで開催前からかなり注目されていたように感じました。
315Pなら担当じゃなくても感慨深いものがあっただろうし、他事務所PやSideMを男性アイドルゲームだと知っている方達はウェディングドレスを着ているアイドルがいる!?と気になったと思います。
いつか咲ちゃんと自分の話をしたい。そう思っていました。
予告で咲ちゃんのウェディングドレス姿を見た時、それが今だなと思いました。
なので書きます。
咲ちゃんの話というより自分語りしたかっただけじゃねえのかって感じなのですが、咲ちゃんに影響を受けた人間がここにいるぞ!ってことで書いておきます。
咲ちゃんとの出会いはアニエム第11話だった。
ファミレスで同じユニットメンバーであるカフェパレのみんなと一緒にいた。
アニメは出番が一瞬だったので、ちゃんと見たのはそれからしばらくしてインストしたエムステだった。
最初の1人を決めるチュートリアルでの選択画面だっただろうか。はたまたローディング画面だっただろうか。
咲ちゃんの姿を見て思ったことはこうだ
①女の子の格好をしたくないけどさせられてる
②女の子の格好をして他人を弄び陥れたりして楽しんでいる
③女の子の格好をしたいからしている
自分は本人の意思に反した格好をさせられている人を見るのが苦手である。なので①だったら嫌だなと思った。
②は自分の見方最低だなと思うが、悪趣味な性格なのではと疑った。
そして③。もし、そうだったら。
自分がしたいからその格好をしているのなら。
自分と似た存在なのではと思った。
自分はあまり書きたくないが女だ。
だが感性は男に寄っている。
一般的に女性が好きだとされるものが苦手だ。例外もあるが基本的に心が動かないのだ。なのであまり触れずに生きてきた。
自分が女の子として見られるのは嫌だと強く思うようになったのは中学くらいだったと思う。
一人称を「俺」と使うようになった。色々と面倒くさいので普段は「自分」で、使うのは親友といるときくらいだったが(その親友も直接聞いたことはないが異性的なので、その頃に自分と似た感性を持ち、飾らないでお互い話せる人と出会えたのは幸運だったのだろうなと思う)。
女性らしい制服のスカートを着たくなくて苦しかった。せめて学校外では男らしい服を着たかったが、その頃は自分で服は買えなかったので、なるべく中性的な外見のものを選んでいた。
大人になった今ではメンズ服を買って着ている。
胸は無いに等しいので考えなくていいのだが、骨格等はどうにもならないので苦心する。
(モバのアバターも男女兼用のものを選んでいるのだが、更新されてるモバGガチャやショップのアバターが女性的なフェイスや体ラインの服ばっかで性別変更可能にしてくれ~~!!要望は送信済みなのでいつか男なアバターいっぱい選べるといいな……)
SideMのゲームを始めてすぐ驚いたことがある。手の平の作画だ。
ちゃんと男の手をしていたからだ。
自分は手フェチゆえ、つい手を見てしまう。
当然人によって個人差はあるのだが、一般的に男性の手の平は大雑把に表現すると四角、女性は楕円だ。
(余談だがアニメ・氷菓で犯人だと思う人物を手の平に書いて主人公とヒロインが見せ合うシーンがあるのだが、ハッキリと分かる男女の手の平の描き分けがされていてテンションが上がった)
描き手が描く人間と異性前提で語るが、分かっていても(単純に手の平を描くなら難度は低そうだが、拳を握ったりなど変化をつけた場合)異性の手を描くのは難しい。自分の手を見ながら描くとしても、指の付け根位置の差を計算しないといけないからだ。……そうだよね??間違ってたらどうしよう
SideMはきちんと男性の体を男性で描く作品だ。
咲ちゃんの手の平もしっかり四角だった。
体も女性のような丸みを感じない。
肉を盛られがちな太ももも女性のような肉を感じなかった。
咲ちゃんは容赦なく男性の体として描写されていた。
生まれついた性別の特徴はどうにもならない。
もしこの子が女の子の格好がしたいからしているのであれば、きっとただ女の子の服を着るんじゃなくて、どう見られるかということをすごく意識するんだろうな。
少し話の時間軸が跳ぶが、WTハワイ衣装の考察を拝見した時、男の体でも女の骨格のように見えるように咲ちゃんを可愛く魅せてやる!というスタッフ様の熱意と愛を感じてじーんとした。
時間軸を戻す。
エムステを始めた時期に315ブロナイトを聴き始めたのだが、その時は丁度カフェパレがラジオを担当していた。
カフェパレはアニメで事務所に所属していなかったユニットなのであまり知識がなかったのだが、ラジオのおかげもあり一気にある程度まで知ることができた。
そしてすぐに『何故女の子の格好をしているのか』の答えを知ることになる。
正解は③だった。咲ちゃんは女の子の格好がしたいからしていた。
男を弄ぶ為とか失礼なことを思っていたのを本当に申し訳なく思う。ごめんよ……
弄ぶに関しては咲ちゃんの声を聴いた瞬間に違うなと思ったんですが、こう、咲ちゃんの声って誠実でいやらしさのない、真っ直ぐなカワイイ声だから、小林さん本当に凄いと思います。
自分と似ていると分かってから咲ちゃんのことがもっと知りたくなった。
この頃、エムステで咲ちゃん上位のイベント『アイドルかるた大会』が開催された。
12月に始めたばかりのPなのでかなり大変だったがなんとか1人スカウトすることができた。超カワイイ。
それまで咲ちゃんが弊事務所にはいなかったので専用のスカウト台詞ではなく初スカウト台詞になっているのもいい思い出である。
当然チェンジボイスの「今までは~」という台詞も初めて見て聞いたのだが、泣きそうになっちゃったよな……
やり方が分からなくてログイン勢だったモバエムもこのくらいの時期にちゃんとやるようになった。
そんな……俺約束してない……
お、俺なんかとのお出かけが楽しみ……??
こんなことまで言ってくれる
咲ちゃんの言葉ひとつひとつが胸に刺さった。
俺が絶対に護る。
咲ちゃんの言葉でお守りのようにしているものがある。
フロッグライブの信頼度MAX台詞だ。
突然だが自分は家族のことが物心のついた頃から好きではない。
性別以前に自分に対して理解がなく、さっさと⬜︎ねとか怒鳴ってくるやつらだ。無言でスルーしてやり過ごすが、よくない感情でいっぱいになって苦しくなる。
少し文脈がズレてしまうが、そんな時はこの咲ちゃんの言葉を思い出すようにしている。安心させてやれないよなと思うと黒い感情に呑まれなくてすむ。
2019年7月31日に第22弾として咲ちゃんのサイメモが実装された。
8月は咲ちゃんの誕生月だ(ついでにいうと自分の誕生月でもある。一緒で嬉しい)。
ベスゲ2を走ったおかげであっという間に全話解放でき、折角なので咲ちゃんの誕生日に読もうと思ったのだが、当日はベスゲ2最終日で神谷が正真正銘の底にいた為読む時間がとれず、次の日に読んだ。
じーんとなりながら読んでたけど、巻緒の言葉で駄目だった。
もうそこからぐちゃぐちゃに泣いた。
サイメモを読んで改めて、咲ちゃんがなりたい自分になれるように、もっと素敵に輝けるように力になりたいと思った。
咲ちゃんのおかげで変わったことがある。
それは『好き』を大切にすること。
前述の通り、自分は女と思われたくないので女性が好きそうな作品や話題をTwitterで呟くことを避けていたのだが(普段はこのブログに紐付けしているSideM垢ではなく別の雑多垢にいる)、構わず呟くようになったし、好きという気持ちを隠さないようになった。
好きという気持ちを出すことは好きなものを応援することにもつながるしな。
それと女の子らしいことへ対する苦手意識がかなりなくなった。
自分が可愛いものを持ったりすることに抵抗感があったのだが、可愛いって良いよな……と思えるようになった。
あとこれは咲ちゃんにかぎらずSideMという作品を通してだが偏見ってよくないよなと思った。
偏見はよくないことだと分かってはいたが、ちゃんと改めて理解したし、無意識に女性らしいものを避けていたから(女性らしいと決めつけるのもよくない)反省した。ちゃんと本質を見るように意識するようになったし、あらゆるものに対して自分が興味を持たなくてもそれは誰かにとって大切なものだから敬う気持ちを忘れないようにしようと肝に銘じるようになった。
咲ちゃんと出会って、以前より世界に素敵なものがたくさん見えるようになった。
きっと俺だけじゃなくて、咲ちゃんはたくさんの人に素敵な世界を見せているだろうし、自分らしくいる為の勇気を与えていると思う。
書きたいことが上手く文章にできず、頭を抱えているうちに今年も咲ちゃんの誕生日がやってきた。
なんていい子なんだ。
プレゼントを貰う側だろうに逆に自分がプレゼントを貰ってしまった。
ありがとうを伝えたいのは俺である。うう…咲ちゃん…
こうな風に思ってくれることがありがたいし嬉しいしなんかもう泣きそうになる。
自分は諦めてしまったが、声優になりたいという夢を持っていた。
ホビーアニメ男主人公になりたかったのだ。
今は別の目標を持っているとはいえ、今でもホビーアニメの男主人公になりたいと思ってるし、SideMに触れていると自分もアイマスの男アイドルの声を担当してみたいと思ってしまうことは多々ある。
女性の方がホビーアニメや男主人公を演じることは珍しいことではないと思うのだが、男アイドルはどうだろう。
男アイドルの声が女性で嬉しい方も勿論いると思うし自分もこだわりはない。しかし個人の推測だが男アイドルは男性がいいと思う方が多いと思う。
男性の声でときめきたいと思う方や、男性キャストの中に異性である女性が混じり仲良くしている様を見るのが嫌だと思う方が多いと思うからだ。
(だから涼の声が変わらなかったのは凄いと思う。記憶違いでなければ三瓶さんが引き続き担当すると言ってくれたら変えずにいこうという話だったらしいが、とても勇気がいることだったと思うし、涼の声が三瓶さんで本当に良かった。嬉しい。ありがたいなあって思う)
自分の性自認や芸能の道を志していたのもあって、咲ちゃんのことを考えると色々とリアル世間的な目を考えてしまう。
咲ちゃんが絶対的に女としていたいかはわからない。(※現段階でわかる咲ちゃんの全てをまだ知れていないので、既にどこかで語られているかもしれないが)
例えば自分は男としていたいと思うが、体を男に性転換したいとは思わない。
それはお金がかかるからが第一の理由だが、性転換したらしたらで色々考えたりしなきゃいけないことが多いからだ(sideMの声優さんが男性Pだ~!と嬉しそうにしているところを見ると「お、俺だって…!」となってしまうけれども)。
315プロのプロデューサーになってから結構長い間、315プロのみんなは咲ちゃんの性別を知っているのか判断がつかなかった。
男性的な呼び名で呼ぶアイドルは何人かいるが、ハッキリ咲ちゃんに対して「男だよ」と言う人物が誰一人もいなかったのだ。
同じユニットであるカフェパレのメンバーすら男だと知っているのか分からなかった。
こちらは『Milky Way Live 2015』のカードである。
イベストを読む前に復刻ガシャかなにかでこのカードを初めて見たのだが涙腺にきた。
『À La Carte FREEDOM♪』の歌詞にもあるが、自分らしくいれるというのはとても素晴らしいことだ。
誰もが「好き」という気持ちに正直にいられて、踏みにじることなく尊重し合える、そんな世の中になったらいいな。
大好きな咲ちゃんと素敵な景色をたくさん見たい。
これからもプロデュース頑張ります。
『Marching Band Parade 2015』をもしまだ未読の方がおりましたら是非読んでみてください。